2016年12月16日金曜日

京都の即成院で中坊進二が見てほしいポイント

春や秋、四季折々の自然を満喫するにはおすすめの京都ですが、特に紅葉シーズンには京都の東山エリアには多くの観光客が集まります。高台寺や清水寺、八坂神社など名だたる寺院が集まる場所でも有名です。しかし中坊進二がおすすめしたいのは小さいながらも話題性のある即成院です。即成院は真言宗泉涌寺派の総本山・泉涌寺の塔頭です。今でこそ東山エリアにありますが、創建当初は伏見区にありました。毎年10月に行われる「二十五菩薩練供養」でも知られています。ここで中坊進二がぜひ見て欲しいポイントは本堂にある阿弥陀如来座像とそれを中心とする25体の菩薩像です。本堂内にある仏壇に4段に分けて安置され、そのうちの23体は楽器を演奏する姿となっています。このような姿は絵画作品としては多く見られますが、実際の立体像として表しているものはとても珍しいものなのです。阿弥陀如来含む26体のうち11体は平安時代の、そして残りの15体は江戸時代の補作です。これらすべては国の重要文化財にも指定され、見るだけで圧倒される迫力があります。京都には数多くの寺院がありますが、楽器を奏でているというユーモアのある仏像はあまりお目にかかれません。さらに中坊進二が見て欲しいポイントがもうひとつ、「平家物語」や「源平盛衰記」に登場する平安時代末期の戦国武将・那須与一です。即成院にはこの那須与一の墓とされる石塔があります。那須与一ゆかりの寺として境内には扇の紋が至るところで見ることができますが、これは「平家物語」に記されている扇の的を射抜く話から由来されています。

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