2016年12月27日火曜日

中坊進二の京都トリップ、広隆寺で感じたこと

中坊進二の京都トリップとして、京福電鉄沿線のお寺巡りをしたことがあります。 京福電鉄嵐山線・北野線の沿線は、古いお寺の宝庫です。京都で一番古いお寺が、太秦にある広隆寺です。このこのお寺は真言宗で、推古天皇11年(603年)に建立された古いお寺です。京都に平安京が遷都されるよりも前から存在していたのです。このお寺が建立される16年前の西暦591年まで日本は古墳時代です。その頃は、日本各地に巨大な古墳が造営されて、多くの埴輪が作られていたはずです。 広隆寺は聖徳太子が所有していた仏像などを安置するために建立されたお寺で、大陸から仏教が伝来してからまだ数十年しか経っていない頃です。このため、寺には非常に多くの国宝や重要文化財が所蔵されています。 中坊進二が注目した仏像は、宝冠弥勒菩薩(半跏思惟像)と宝髻(ほうけい)弥勒菩薩像です。これらは国宝に指定されていて、学校の教科書にも載せられています。半跏思惟像の本体は赤松の木で作られていることから、大陸から日本に持ち込まれて聖徳太子が譲り受けたものであると考えられています。残念ながら仏像の顔の部分は昭和時代に石膏で補修が施されているので古代に造られた当時の顔とはかなり異なるそうですが、日本書紀に記述されている古い仏像です。 仏教といえば日本の伝統的な文化というイメージがあります。しかし、このお寺が建立された7世紀初頭の日本人にとっては、仏教は異国の新しい文化であると認識したはずです。当時の日本人にとって、仏教の死生観や教理、仏像や建築様式、作法など全てが新鮮に感じたに違いありません。 中坊進二が広隆寺で感じたことは、安置されている仏像が教科書で見たことがあるせいか、生まれて初めて訪れた場所なのに懐かしいような感覚を覚えたことです。

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